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スクールランブル

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2010-04-08

◆作品名:スクールランブル
 媒体 :アニメ・漫画
※原作は漫画です。
※アニメ版、漫画版両方を見ての分析・感想となっています。

◆10項目をそれぞれ5段階分析

<5段階のそれぞれの意味>
★★★★★:その要素が強い・非常に優れている
★★★★ :その要素が強い・優れている
★★★  :可もなく不可もなく 普通である。
★★   :その要素が少し弱い
★    :その要素が弱い・もしくは皆無である。


1.ストーリーの続きが気になる
★★★

2.キャラクターが魅力的
★★★★★

3.伏線、どんでん返し
★★★★

4.感情が刺激される
★★★

5.ギャグ、笑い要素
★★★★★

6.恋愛要素
★★★★

7.非日常さ
★★

8.斬新さ・新規性
★★★

9.最初のインパクト
★★★

10.総合評価
★★★★

◆「Keyの分析・語り」


この手のギャグ系は人によって好き嫌いが分かれるために物語の面白さ
を考えるのは難しい。
(そもそもギャグは人によって受け付けるものと受け付けないものが違う
 事が多いだろう)

と前置きをしておき、私なりのスクールランブルの面白さを書いてみようと思う。
それは

キャラクターの行動と意味不明な展開である。
この物語では、キャラクター(特に播磨か?)が恋に失敗するたびに
意味不明な展開になることが多い。

例えば、悟りをひらき、動物をつかった占い師になったり、マグロ漁船に乗り込んだり
する。
(しかも、その展開がギャグでよくある一話だけではなく後々まで継続しているから
更に面白い)
基本は恋愛ものだと思わせておきながらも、ラブコメというよりはギャグ中心の
恋愛物語といった感じである。

また、他にも行動原理のわからないキャラクターが存在している。
烏丸君がその最も主なキャラクターであり、雨の日に合羽を着るのではなく
河童のセットを着るといったようにオチやギャグキャラクターとして使われる
事が多かった。

また、主人公の天満(女 ヒロイン?)のキャラクター性もよく、播磨との恋愛
模様が面白い。
(というより、天満は天然+鈍いため、播磨から何度か告白のような事をされるのだが
 その度に勘違いしている)
結局、今の所はクラスメイトか友達としか思われていない。

恋愛がどうなるのか、物語がどう完結するのかは、私がまだ続き(アニメにしろ
コミックスにしろ)を知らないため、今後また先を知ってから物語の面白さ
を考えてみたいと思う。

私個人としては面白さはキャラクター(特に播磨と天満)だと思うが、どうだろうか。

◆ここまでがアニメの1期を見ての感想。
その後、続きが気になり、アニメの2期、そして原作も最後まで読んだので
以下に続きを書く。

ギャグに関しては上に書いたとおりだが、この物語はただのラブコメ・ギャグマンガ
では終わっていなかった。
驚いたのが最後の展開。

これまではどうでも良いと思われていた烏丸君の転校設定や不思議なキャラクター
としての理由が明かされる。
(しかもシリアスな展開)

ただのギャグのオチキャラ・謎キャラとしての立ち位置だけではなく、根本的な
理由があったのだ。
以下ネタバレ



実は最初に転校すると言い出したのは自分の病気の治療のため。
しかし、命に関わる病気ではなく、記憶がなくなってしまうというもの。
そのため、烏丸君は天満に好かれているとしりながらも、そして自分も天満
の事が好きではあったけれどそれを受け止めないように行動をしていたという事
だった。

今まではギャグとしてみていたため、この展開には正直驚いた。
しかしよくよく考えてみれば、この漫画はギャグと見せかけて伏線やどんでん返し
を狙った展開も多く、またギャグの合間に時々シリアスな展開も混ぜてあった。

その辺りは普通のギャグマンガ・ギャグ系の物語とは違った面白みがある。
そして、烏丸を追ってアメリカに行き、治療をするために勉強をする天満
将来的には天満を奪いたい(烏丸から正々堂々と)と思っている播磨というように
恋愛面では結局結ばれる事はなかった。

恋愛に関しては誰と結ばれても良いようにしておきながら、結局はこれからも
続いていく(もしくは想像する予知を残した)終わり方であった。
これをどう感じるかは人によるだろう。

私としては、誰かとしっかりと結ばれるにしてもしないにしても、決着をつけて
欲しかったと思う反面。
これはこれで良いとも思った。

また、最後の展開にしても人によっては烏丸君の設定や終わり方に納得がいかない
人もいるかもしれない。
ここは好き嫌いがありそうだ。


物語り全体としてはギャグが中心ではあるが、シリアスな展開、伏線・どんでん返し
とただのギャグでは終わっていない所が魅力的で斬新だと感じた。
ただし、考え方によってはギャグなのかシリアスなのかわかりにくく、人を選ぶ
(特に最後のほうの展開は)物語とも言えるだろう。







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